「スーパー繊維」「ハイテク繊維」 と呼ばれています。
アラミド繊維は、1960年代に登場したスーパー繊維で、3大合成繊維の一つナイロンと同じポリアミド(アミド結合によってできたポリマー)です。
しかし、ナイロンの脂肪族ポリアミドとは異なり、アラミド繊維の化学構造は芳香族ポリアミドです。
そこで、米連邦通商委員会(FTC)が、1974年にナイロンと区別してアラミド(aramid)という一般名を与え、1977年に国際標準機構(ISO)も人造繊維の分類名称としています。
アラミド繊維は、多くの優れた特徴をもち、タイヤの補強材、光ケーブルの補強材、プリント基板、防弾チョッキなどと共に、建設分野でも幅広く用いられています。
高強度・軽量
鋼材と比較し、重量は約5分の1、引張強度は約7倍です。軽量のため施工に重機が不要で、狭い作業空間での施工も可能です。
高耐久性
錆びず、耐薬品性・耐水性・耐熱性に優れています。 塩害を受けるコンクリート構造物、温泉環境などにも使われています。
衝撃吸収性
衝撃吸収性に優れ、壁高欄やロックシェッドの補強などに用いられています。
非導電・非磁性
電気を通さず、磁化しないので、電流や磁界の影響を受ける構造物に採用されています。
電波透過性
電波を透過するので電波の反射による悪影響を避けることができます。