アラミドシート耐震補強工法とは
アラミドシートを、樹脂を含浸させながらコンクリート構造物に貼り付けて、アラミド繊維強化ポリマー(AFRP)層を形成することにより、コンクリート構造物の耐震補強を行う工法です。
アラミドシート耐震補強工法の特徴
- アラミドシートの重量は、鋼材の約5分の1と軽いため、補強による構造物の重量増加がほとんどありません。また荷揚げにクレーンなどは必要ありません。
- アラミドシートは錆びないため、将来の再劣化の懸念がありません。
- アラミドシートは、しなやかなので、ハンチのある横梁や、テーパーのついた橋脚、断面形状が軸方向に変化している橋脚、塔、煙突などにも、容易に適応できます。
- アラミドシートは樹脂の含浸性が良好なので、施工の信頼性に優れています。
- アラミドシートは電気を通さないため、鉄筋などを電食させる恐れがなく、電気トラブルもまったく生じさせません。
- 最小限の作業足場で施工できます。
- 狭隘な空間でも施工可能です。
- 短い工期で施工できます。
- アラミドシートは水分による劣化・発錆がありません。
- 作業に特殊な技能は不要です。
アラミドシート耐震補強工法の施工手順
使用するアラミドシート
仕様
一方向シート
品番 | 目付 g/m² |
保証耐力 kN/m |
設計厚 mm |
引張強度 N/mm² |
ヤング係数 N/mm² |
---|---|---|---|---|---|
AK40 | 280 | 392 | 0.193 | 2,060 | 118,000 |
AK60 | 415 | 588 | 0.286 | ||
AK90 | 623 | 882 | 0.430 | ||
AK120 | 830 | 1,176 | 0.572 |
幅:10cm, 30cm, 50cm 出荷単位:1ロール50m
注)AK60の標準幅は10cm, 50cmです