アラミドシートシェッド補強工法とは
アラミドシートを、樹脂を含浸させながらシェッド(ロックシェッド、スノーシェッドなど)に貼り付けて、アラミド繊維強化ポリマー(AFRP)層を形成する補強工法です。
アラミドシートシェッド補強工法の特徴
- アラミドシートは衝撃に非常に強いことから、許容応力度法で設計されるシェッドに対して、耐荷力のマージンが大きいといえます。
- アラミドシートは軽量なため、死荷重の増加が無視できる程度であることに加えて、搬入・設置は人力のみで行え、施工のための機材を必要としません。
- 道路軸方向および軸直角方向に対して各々最適な補強量を設定できるため、アラミドシートシェッド補強工法は経済性に優れています。
- 観察窓あるいは水抜き孔を設けることにより、コンクリートの状態をモニタリングすることもできます。
- アラミドシートシェッド補強工法は、多数の実績を有しています。
設計法
アラミドシートシェッド補強工法は、落石対策便覧(日本道路協会)に準拠し、落石による衝撃力を静的荷重に置き換えて、許容応力度法を基本として設計することができます。
使用するアラミドシート
仕様
一方向シート
品番 | 目付 g/m² |
保証耐力 kN/m |
設計厚 mm |
引張強度 N/mm² |
ヤング係数 N/mm² |
---|---|---|---|---|---|
AK40 | 280 | 392 | 0.193 | 2,060 | 118,000 |
AK60 | 415 | 588 | 0.286 | ||
AK90 | 623 | 882 | 0.430 | ||
AK120 | 830 | 1,176 | 0.572 |
幅:10cm, 30cm, 50cm 出荷単位:1ロール50m
注)AK60の標準幅は10cm, 50cmです
ニ方向シート
品番 | 目付 g/m² |
保証耐力 kN/m |
設計厚 mm |
引張強度 N/mm² |
ヤング係数 N/mm² |
---|---|---|---|---|---|
AK10/10 | 180 | 98/98 | 0.048 | 2,060 | 118,000 |
AK20/20 | 325 | 196/196 | 0.096 | ||
AK40/40 | 650 | 392/392 | 0.193 | ||
AK50/50 | 870 | 490/490 | 0.240 |
幅:1m 出荷単位:AK10/10, AK20/20: 1ロール50m AK40/40, AK50/50: 1ロール25m